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京都新聞掲載

令和3年(2021年)7月23日(金曜日) 本版朝刊京都総合朝刊017ページ

Alや新機器で警備効率化   感染症・事故防止対策進む



新型コロナウイルスの感染拡大を警戒しながら行われる今年の祇園祭では、混雑による事故を防止する警備面でも感染症対策が進んでいる。密集を予測するAI(人工知能)や大声を出さずに見物客を誘導する装置などが相次いで導入され、安全対策の充実が図られている。

前祭の宵山期間(14~16日)は、四条通烏丸西入ルにカメラが設置された。撮影した画魯AIが人の動きの讐や密度を解析。混雑が起きそうな兆候があれば、警備員のスマートフォンに通知され、誘導員を増やすといった対応が素早く行えるという。

京都市東山区の警備会社「コトナ」が、山梨県のAI開発会社と試験的に設置。
警備員のなり手不足が課題となる中、少ない人数で効率的に警備が行えるほか、混雑による転倒や感染拡大といった危険を事前に回避できる利点があるという。

プライバシーに配慮し、映像は保存せず、解析後に消える仕組み。祇園祭山鉾連合会は「細い通りが急に混雑するともある。来年は設置場所の拡大を検討したい」としている。


また、スピーカーを搭載した誘導灯も登場。「立ち止まらず、ゆっくり進んでください」などと音声を流すことで警備員が大声を出す必要をなくし、飛まつの防止につなげる。

飛まつなどから目を保護する眼鏡や、洗濯ができる反射材入りのベストを採用するなど警備員自身の感染対策も進む。コトナは「訪れる人の安全だけでなく、社員を守るためにもAIや新しい機器を導入し、感染対策を徹底していきたい」と話した。



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https://www.kyoto-np.co.jp/articles/-/603777
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